正体不明の覆面芸術家 バンクシーのものと思わしき作品がイングランド・レディングの旧刑務所の壁で発見されました。
後に、バンクシーの公式インスタグラムから、彼の作品であることが明かされました。
絵の描き方を教える「ボブの絵画教室」のパロディ動画
作品が発見されたイングランド・レディングの旧刑務所は、かつてアイルランド出身の作家オスカー・ワイルドが同性愛の罪を問われ1895年に投獄され、オスカー・ワイルド晩年の詩「レディング牢獄の唄」の舞台にもなった場所です。
また、2013年以降この刑務所は使用されておらず、取り壊しを希望する地元評議会と、歴史的建造物であることから保存を訴える近隣住民の間で意見が分かれていました。
そんな時、バンクシーのものと思わしき作品が出現しました。
骸骨のような囚人がタイプライターから出ている紙をロープ代わりに刑務所から脱獄しようとしている様子が描かれています。
旧刑務所の取り壊し問題や、最近話題のLGBTに世間の目を向けさせる狙いがあるのではないかと推測されています。
View this post on Instagram
3月5日に彼の公式インスタグラムで、今回の作品が公開され、バンクシーの作品であることが明らかになりました。
View this post on Instagram
投稿されたインスタには、「ね?簡単でしょう?」と言いながら瞬く間に完成度の高い風景画を描いていくことで知られる画家のボブ・ロス(Bob Ross)氏のテレビ番組「ボブの絵画教室(The Joy of Painting)」(1983年から94年にかけて米国で放送)をオマージュした動画が投稿されており、バンクシーが絵を仕上げていく様子から翌朝警察官に発見されるまでの様子が映っています。
newschainonline/belfasttelegraph/ctvnews
なぜ「ボブの絵画教室」のパロディ?