水洗トイレや風呂、トイレットペーパーなど、便利だと思うこともなく当たり前に使っていますが、それらは過去に発明された結果です。
では、それ以前の生活はどうだったのでしょうか?
16世紀から現在まで、バスルームがどれほど劇的に変化していったのかデザイナーが100年単位で再現しました。
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どんどん便利になるバスルーム
QSサプライズは、過去500年間でバスルームがどのように変化していったかをイギリスの同じ場所の異なる時代で表現しました。
1520年~1620年:家庭用バスタブは高級品だった
16世紀では、家庭用浴槽は裕福な人々の贅沢品でした。(特にペストの影響で公衆浴場が閉鎖された後に流行になりました。)
当然、水道の蛇口や床暖房など無いので、大釜でお湯を沸かしていました。木製のバスタブは、暖をとるために暖炉のそばに置かれました。
トイレは、右手の窪みにあります。手を洗うのに水差しを使っていました。
1620年~1720年:臭いの対処
17世紀になると、他人と一緒にお風呂に入る習慣がなくなり、家族が交代で家の浴槽のお湯を使うようになりました。
お湯を長時間温かく保つため、浴槽は鉄で裏打ちされるようになりました。
面倒な作業だったため、浴槽のある家庭でも入浴回数は少なかったようです。
臭いをごまかすため、街中では香水やポマンダーが流行りました。
1720年~1820年:鏡や水洗トイレの普及
この頃になると、穴の開いた座椅子や箱が普及し、穴の下に磁器や銅製のポットを置いて排泄物を受け止めていました。
さらに、1775年にアレクサンダー・カミングス(Alexander Cummings)という時計職人がS字管を発明し、水洗式トイレが普及しました。
18世紀後半まで、ミラーガラスは製造コストが高く、ステータスシンボルとなっていましが、技術の発展に伴い、鏡は安価になりました。
1820年~1920年:富裕層にトイレットペーパー
19世紀、産業革命が起こり、人口が急増したイギリスでは、公衆衛生上の危機に直面しました。
過密な都市では、100人が1つのトイレを共有することもありました。
結果、トイレの水が道路や川に流出することもありました。
政府は法律を制定して水準を向上させ、下水道や屋内配管の発達により、水洗トイレや水道が普及していきました。
配管が普及したことにより、可動式から固定式のシンクとバスタブへと形を変えました。
剥き出しのパイプが人気となり、エンボス加工や釉薬、金メッキが施されました。
トイレットペーパーは1880年に特許を取得し、ハロッズから販売されました。
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1920年~2020年:タイルの普及
第二次世界大戦が始まる頃には、電気照明が普及していました。
タオル、歯ブラシ、固形石鹸のホルダー、洗面台、シートカバー、シャワーマットやカーテンなど、数え切れないバスルーム用品が発明されました。
1950年代に浴室のタイルが普及しました。
陶器のタイルは、今でも残っているほど高品質です。
また一時期、プラスチックもタイルとして普及しました。
タイルは、明るく、衛生的で、防水性に優れています。
2021年~
今では、あらゆる素材で様々な形状やソリューションのバスタブを可能にしています。
20世紀の主流だった密閉型のバスタブは廃れ、オーバル型、ペブル型、ダブルエンド型の独立したバスタブが安価に手に入るようになりました。
そのため、狭いバスルームでも広々とした上品な空間になります。
当たり前に使ってるトイレも色々な変化があったんだね