11月にドイツ沖のバルト海で、ナチスの暗号機「エニグマ」が見つかりました。
ドイツのダイバーが廃棄された漁網を探していた時に、海底で眠っていた暗号機を発見しました。
ダイバーたちはこの暗号機を考古学博物館に引き渡し、1年ほどかけて修復された後、展示される予定です。
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ナチス・ドイツ時代の暗号機「エニグマ」
エニグマ (Enigma) は、第二次世界大戦でナチス・ドイツが用いたローター式暗号機です。(暗号機によって作成される暗号もエニグマと呼ばれています。)
ドイツの発明家アルトゥール・シェルビウスが1918年にエニグマ暗号機を発明しました。
1925年にドイツ軍が正式に採用し、続いてドイツ政府や国営鉄道なども採用し、3万台以上が販売されました。
第二次世界大戦中に連合国側はエニグマ解読に成功しましたが、その事実は徹底して秘密にされ、ドイツ軍は終戦までエニグマを使用し続けました。
海底で70年以上沈んでいたエニグマ暗号機
ダイバーらは、世界自然保護基金(WWF)からの依頼で、ドイツ沖のバルト海に潜り、廃棄された漁網を探していた際に暗号機を発見しました。
ダイバーは最初に発見した時、古いタイプライターが網にかかっていると思いました。
しかし、ダイバーらはすぐに歴史的遺物を発見したことに気づき、当局に知らせました。
ドイツのシュレスウィヒ・ホルシュタイン州の考古学局の責任者ウルフ・イッケロット(Ulf Ickerodt)氏によると、同州にある考古学博物館で1年ほどかけて修復した後、展示される予定です。
エニグマや暗号解読の経緯については、2014年に公開された映画『イミテーション・ゲーム(The Imitation Game)』がおすすめです。
海底にずっと沈んでいたエニグマ。ロマンがあるね