31歳の起業家、ブレント・アンダーウッド(Brent Underwood)さんは、友人のジョン・ビア(Jon Bier)さんと一緒に、2018年に140万ドルでアメリカのカリフォルニア州にあるセロ・ゴルド(Cerro Gordo)というゴーストタウンを購入しました。
彼は貯金すべてを費やし、ビジネスパートナーのジョンや、友人、顧客、他の投資家からの資金も含めて、ゴーストタウンを本物の観光地にしようと計画しています。
2020年の始めあたりにコロナウイルスが発生し、ブレントさんはこのゴーストタウンで隔離することにしました。
当初の計画では、3~4週間滞在する予定でしたが、パンデミックの影響が思った以上に大きく、また、この場所に惚れ込んでしまい6か月以上滞在することになりました。
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かつては銀が採掘された鉱山のゴーストタウン
セロ・ゴルドは、かつてカリフォルニア最大の銀の産地でした。
300エーカー(約367,818坪=東京ドーム約26個分)もののゴーストタウン、セロ・ゴルドには、かつて400軒の家に約4000人の人々が住んでいました。
しかし、鉱山は枯渇し、町も枯渇してしまいました。
今は、22の建物が残っており、その町では唯一の居住者であるブレントさんと7匹の猫、4匹のヤギしかいません。
コロナウイルスにより町で自己隔離し、改修作業を続けた
ブレントさんと友人のジョンさんは、2018年に300エーカーのゴーストタウンを再建して本格的な観光名所にすることを期待して140万ドルで購入しました。
そして2020年、コロナウイルスが世界中で猛威を振るった時、彼はバッグを詰めて町で自己隔離し、改修作業を進めることにしました。
ブレントさんは最初、数週間そこにいるくらいに思っていましたが、愛着がわき結局そこに6か月以上滞在しました。
最近、ブレントさんはRedditでAMA(Ask Me Anything)を行い、質問に答えていくとともに、6ヶ月間のゴーストタウンでの生活体験をYouTubeにアップしました。
ゴーストタウンの掃除と改修作業
この6ヶ月間、ブレントさんは、まだ残っている22の建物でいくつかのプロジェクトに取り組みました。
2階建ての家を人が泊まれる場所に作り変えたり、ガレージとなっていたチャペルを掃除して修復したり、小屋をシンプルで居心地の良い隠れ家に変えたり、雑貨屋を博物館にして、現場で見つけた素敵なものを展示したり・・・
その中でも最も重要なプロジェクトは、水道システムの復元でした。
この町には、1800年代に使われていた深さ900フィートの坑道がありました。彼は、地元の人々とチームを組み、水の供給に使用する泉を見つけるために700フィート下りました。そして、ポンプを交換し、500フィート以上の配管を修復し、町は約15年ぶりに水道を利用できるようになりました。
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ゴーストタウンや鉱山を探検する
ゴーストタウンには多くの鉱山があり、そのうちのいくつかはブレントさんがすでに探索しています。
彼は、建物や鉱山に残されていたスクラップやガラクタ、錆びた古いピストル、採掘服(ジーンズとジャケット)、様々な道具や帽子、鍋、フライパン、道具、鉱山に残っていたダイナマイトなどいろいろな物を集め、元は雑貨店だった建物を博物館にし、収容しています。
YouTube動画の視聴回数は645,000回を超え、RedditのAMAは40,000件を超える賛成票と4,600件のコメントを集め、口コミで広がっています。
ブレントさんは、冬が来るまであと1ヶ月そこに滞在し、来年の春に再び仕事を続ける予定です。
彼の計画では、来年の夏に観光地として生まれ変わったゴーストタウンをオープンさせる予定です。
スケールの大きなDIYだね!