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階段を登っていたと思ったらいつのまにか降りていた!?「2020年ベスト錯覚コンテスト」で日本人が優勝

毎年開催されている「The Best illusion of the Year Contest(ベスト錯覚コンテスト)」の2020年の結果が発表されました。

2020年の優勝者は日本人の杉原厚吉さんの作品です。

彼の作品は古典的な錯視のイラスト「シュレーダーの階段」を立体的な模型にしたものです。

 

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Image:YouTube

 階段を登っていたと思ったらいつのまにか降りていた!?

シュレーダーの階段図形とは、ドイツの自然科学者シュレーダーが1858年に発表した図形です。

錯覚によって、階段を斜め上から見下ろしたものと、階段を斜め下から見上げたところという二つの解釈ができます。(2つめの解釈は、下の図を上下反転させてみると分かりやすいです。)

 

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Image:meiji

今回優勝した立体作品は、シュレーダーの階段図形に手すりと支柱を付け立体的にしたもので、二つの解釈ができます。(その解釈は元のシュレーダー図形とは違い、どちらも上から階段を見下ろしたものです。)

コーンを階段の上に置いているように見えますが、それをちょうど180度回転させると、コーンが階段の下にあるように見えます。と、文章で説明するより動画の方が分かりやすくておすすめです。

 

 

階段部分が立体的になっているのかと思いきや、平らなことに驚きです。

ちなみに、この立体作品を工作できる展開図を自身のサイトに公開されています。気になる方は作ってみると面白いかもしれません。

 

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Image:meiji

杉原厚吉さんは明治大学の特別教授で、同大会には2016年は2位に、2018年には優勝された常連さんです。

 

見てると不思議な2位と3位の作品

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Image:The Best illusion of the Year Contest

2位の「The Real Thing??」は、イギリスのMatt Pritchardさんの作品です。

フレーム内の物体は鏡に映ったものと思いきや、実はフレームは鏡ではなく、奥に違う物体があったというものとなっています。

フレームの手前と奥に同じような物があるとフレームを鏡だと勘違いしてしまう視覚トリックが使われています。

 

 

 3位は、オランダのDaniël Maarleveldさんの「Impossible grid typography」という作品です。

メビウスの輪のようにつながった輪が回転しながら文字を形成しているという不思議な作品となっています。

 

 

meiji/The Best illusion of the Year Contest

 

ずっと見てると頭がこんがらがってくる・・・