おとぎ話の舞台に存在するロストガーデン
イングランド南西部に位置するコーンウォールは、おとぎ話やアーサー王の伝説に彩られた不思議な場所です。そこに「The Lost Gardens of Heligan」(ヘリガンの失われた庭園)が存在します。
一人の大富豪により作られたこの庭には多くの秘密が隠されています。その一つが、地元のアーティストである兄と妹のコンビ、ピートとスー・ヒル(Pete and Sue Hill)が制作した彫刻「マッド・メイド」です。
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季節によって変化する「生きた彫刻」
この彫刻「マッド・メイド」は1997年に依頼されました。それ以来、ロストガーデンと切っても切れない存在となっています。
マッド・メイドは生きた彫刻と言われています。なぜかと言うと、彼女の「服」と「髪」は、草、ツタ、コケが生えては枯れていき、季節によって変化していくからです。春と夏には生き生きとした姿を見せ、秋と冬には全く違った姿を見せてくれます。
マッド・メイドの作り方
マッド・メイドは、木材と防風網の骨組からできており、粘り気のある泥を塗って作られました。
顔は、泥、セメント、砂を混ぜて作られています。一方、メイドの頭にはウッドセージとモントブレチアが植えられており、服にはツタが使われています。
1990年代に修復された
イギリスで最も有名な植物園の一つであるヘリガンのロストガーデンは、18世紀にトレマネ一家によって設立されました。
第一次世界大戦が始まるまでは、トレマネー家は庭師を雇い、庭園を清潔に保っていました。 しかし、戦争が始まると多くの庭師が戦地に赴き、第一次世界大戦が終わると、敷地は荒廃していきました。
そして、1990年代に修復され、今では、400年の歴史を持つこの庭園に毎年何千人もの人々が訪れます。
季節によって服や髪が変化していって、おもしろいね。
ロストガーデンにはマッド・メイド以外にもたくさんの見どころがあるから行ってみたいね