中国の昔の暮らしをする女性の一日
中国のインフルエンサー、リー・ズーチー（李子柒）さんは、2017年にYouTubeでチャンネルを開設し、今ではチャンネル登録者数は1120万人もいます。
彼女は、ひとり暮らしのおばあちゃんの世話のために2012年田舎に戻り、最初はお店をだして農作物を売っていたそうですが、動画の人気が出たのを機に、ビデオグラファーとして動画を製作、公開しています。
中国の田舎の生活
リーさんの朝は食材を集めるところから始まる・・・のではなく、作物を育てるところから始まります。そして、収穫できたものを選別し下ごしらえしていきます。
美しい音楽をバックミュージックに、色々な料理が並行して作られていく様子は見ていてわくわくします。作り方を知ったところで、真似することはできませんが見ているだけで楽しいです。ザリガニを調理しているシーンも！
料理の合間に映される猫や庭も美しい…。
そして、夜におばあちゃんと料理を一緒に食べていると、近所の人も匂いにつられてやって来て楽しい飲み会が始まります。
馬に乗って食材を探しに行く場面もありました。
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桃の缶詰
蓮の葉ともち米のリブ
蘭州牛肉拉麺
料理以外も
リーさんは料理以外に刺繍や小屋までDIYしてしまいます。
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動画の製作
今はチームで動画を製作していますが、最初は動画を撮ったり料理したりと行ったり来たりしながら全て自分で製作していたようです。
中国語は少しかじった程度なので全然分からないのですが、「ガラパゴスの蛙」さんのサイトで中国語のインタビュー記事を翻訳してくれていたので、そこから興味深い箇所を抜粋しました。
動画の中の田舎暮らしは本物ではない、中国文化を伝えるものではないと言われています。
どんな生活にも良い所・悪いところがあります。自分がどう暮らしたいのかは、それは自分がどんな暮らしを願っているのかで決まります。そしてそのために喜んで努力するかも大切です。
農村で花を育て、野菜を植え、木を植えるのは難しくありません。辛いことは当然あります。撮影していないだけです。今は多くの人が仕事と生活で大きなストレスを抱えています。
みなさんが疲れている時に私の動画を見てリラックスして美しいものを感じてほしいです。落ち込むのではなく癒やしを感じてほしいですね。文化を広めるには多くの人の努力が必要です。私は自分が愛する小さなことを行っているだけです。たくさんの海外の方が私の動画を見て、気に入って中国を理解してくれることを誇りに思います。
毎回の動画を良いものにするために、撮影の前にどんな準備をしていますか？
日常の動画を撮る場合、野菜や果物が熟すとそれを撮ります。農村ではそれぞれの季節に異なる食材があります。多くの素材は現場で出来上がります。長い期間に渡る動画は携帯のメモに記録を残します。それぞれの作物がどの段階で撮影されたのか、どんな状態だったのか記録しておいて、最後に編集して動画にします。
国外では評価されているが、国内では批判も多い
YouTubeでのコメントは褒め言葉が多いですが、微博では批判が称賛を上回っているようです。その理由として、次の点が挙げられていました。
李子柒は美しい中国伝統のドレスに身を包み、頭には野花で編んだ王冠を載せ、白馬に乗って食材を集めて祖母に料理を振る舞います。
李子柒は料理を作るだけでなく、布を染め・酒を醸造し・竹細工を編み・家具を作るなど職人の技術を披露します。画面の中では雲がかかる山と川、月の満ち欠け、星空が映し出されます。
李子柒の最近の動画の姿は控えめであるものの、彼女が描く田園生活と農民の日々の暮らしを比較するなら、中国を知っている人なら誰しも現実離れしていると感じるでしょう。彼女が偽物を作り出していると言われても仕方ないでしょう。
国内では、こんな綺麗なのは現実ではない、やらせだという批判が多いようですね。
外国から（特に欧米の世界から）は、そもそも他の国の生活はファンタジーに見えますから、本物か偽物かは気にならないですね。
リーさんは田舎での暮らしについて、こう語っています。
私は農村が好きです。草花を植えたり、地元にはない果物や野菜を植えたり、毎日やることがたくさんあります。
田舎暮らしに退屈はありません。こんなに多種多様です。
幼い頃から農村で暮らしてきたので、全てを自給自足することに畏敬の念さえ感じています。
自分で作物を育て、自分で消費する。
現代の都市では不可能に近い生活ですが、いいなという憧れもでてきますね。（実際は大変な生活だということも理解してはいますが…）
李子柒さんのYouTubeの動画は、一気に見るのではなく、疲れたときにちょっとづつ見ていきたいですね。
田舎の暮らしを美しく描いていて、疲れた心が癒されていくね
