ユニークな研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の受賞者が発表され、歩行者どうしがぶつかるのを自然に避ける仕組みを「歩きスマホ」を使って調べた京都工芸繊維大学の研究者らが「動力学賞」を受賞しました。
今回の受賞により日本人は15年連続で賞を受賞しています。
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人を笑わせつつ考えさせる研究に贈られる賞
「イグ・ノーベル賞」は、1991年にノーベル賞のパロディーとしてアメリカの科学雑誌が始めた賞で、人々を笑わせつつ考えさせる研究に贈られる賞です。
今年の「イグ・ノーベル賞」の発表が9月9日(日本時間10日)にありました。
京都工芸繊維大学の村上久助教と東京大学先端科学技術研究センターの西成活裕教授ら4人が「動力学賞」受賞しました。
表彰盾と賞金の10兆ジンバブエドルが贈られ、Twitterのコメントによると「盾はエアコンの風で飛ばされそうなほど頼りないです」とのことです。
今回の受賞により、日本人の「イグ・ノーベル賞」授賞者は15年連続となりました。
イグノーベル賞を受賞しました。今年発表した歩行者群集の予期に関する論文に対してです。https://t.co/9lO5X1fX5Q
— 村上久研究室 Hisashi Murakami Lab (@hmurakami_lab) 2021年9月9日
本研究について日本語の紹介文はこちら:https://t.co/xGUe6ADOWS
写真は表彰盾と賞金の10兆ジンバブエドル。盾はエアコンの風で飛ばされそうなほど頼りないです pic.twitter.com/8TuRHsh14y
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歩きスマホは周りにも影響を及ぼす実験
歩きながらスマートフォンを操作すした場合と、しなかった場合で歩行者の動きがどう変わるかを実験しました。
実験では、赤と黄色の帽子をかぶった2つの歩行者の集団の歩行実験を行い、なぜ歩行者は他の歩行者とぶつかるのかを研究しました。
その結果、「歩きスマホ」などで注意をそらされた歩行者がその周りの歩行者の動きにも影響を与え、歩行中の衝突回避が難しくなることを発見したことが評価されました。
歩きスマホ ダメ。ゼッタイ。