フランスのカレ市のレース作りの伝統を伝えるために、フランスのファッションとレースの博物館シテ・ドゥ・ラ・デンテル・エ・ドゥ・ラ・モード(Cité de la Dentelle et de la Mode)は、19世紀に使われていたレース製造工場を復元してオープンしました。
そして最近、ポーランドのワルシャワを拠点とするアーティストNeSpoonさんによって、この博物館の壁に複雑なレースのデザインが描かれました。
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レース作りの伝統があるフランスの都市
フランス北部に位置する都市カレーは、レース作りの伝統があることで有名です。
19世紀後半に、イギリスから多くの織物職人や技術者が経済的・社会的困難から逃れるために移住してきて、この街はレース製造の産業拠点となりました。
当時は、約4万人もの人たちが地元のレース工場で働いていました。
「レースには美的コードがあり、ある種の秩序と調和がある」
NeSpoonさんの作品には、粘土で作られた伝統的なレースのプリントや壁に描かれたレースの作品などがあります。
「レースには美的コードがあり、それはあらゆる文化に深く埋め込まれています。すべてのレースには、対称性や、ある種の秩序と調和があり、それを私たちは本能的に求めるのではないでしょうか?」とNeSpoonさんはレースについて語っています。
アーカイブの中から選んだパターンを壁画に
復元された19世紀のレース工場の建物内に、レース博物館はあります。
この博物館には、レースのコレクションがあり、200年前から使われているレース製造機があります。
アーティストは、壁画に描くレースのデザインを博物館のアーカイブで利用可能なカタログにあるパターンから選びました。
そして、博物館の壁をスプレーでペイントしていきました。
レースには、いろいろな歴史があるんだね