ケープタウンのレストランのドアをたたくオットセイ
ロックダウンによって人の行き来が少なくなったことは、観光業を営む人々だけでなく動物にも影響があったようです。
南アフリカ・ケープタウンのビーチに近いバーにお腹を空かせたオットセイがやってきて、食べ物を求めてドアをたたく様子がニュースになりました。
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空腹で助けを求めるオットセイ
バー「パカロロ」は道路を挟んでビーチの向かいにあるお店です。
夜に一匹のオットセイが6車線もある車道を渡って、そのレストランへ向かいました。
人通りの多い場所だったので、かなりの数の人たちがその様子を目撃していたようです。
群衆はオットセイが海に戻るようにしましたが、レストランに向かって行きました。
ある人は、空腹そうなオットセイのためにスーパーでソーセージを買って与えましたが、食べませんでした。
店員もオットセイの対処はどうしたらいいのか分からず、SPCA(動物虐待防止協会)に助けを求めました。
そして、駆け付けたSPCA職員らによってオットセイはコンテナに入れられ、ハウト湾の保護区へ搬送されました。
観光客や港で働く人から餌をもらっていたのではないか
オットセイ救助のボランティアスタッフは、このオットセイが港に住み、観光客や港で働く人々からの餌を食べていたのではないかと考えています。
しかし、ロックダウンにより観光客が減り、港で働く会社も閉鎖され、オットセイは餌をもらえなくなりました。オットセイは、これまで人間から餌をもらっていたため、自分で食べ物を見つけられず、体重も減ってしまったのでしょう。
今ではパカロロと名付けられ、保護区で元気に過ごしているようです。
可愛いからって餌をあげていると、こういう状況で問題が起こるかもしれないんだね・・・