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スウェーデンの北の町がまるごと引っ越し

2013年、スウェーデンの北にあるキルナという町で、一棟ずつ移転させる計画が発表されました。

そこで、20年かけて段階的にKirunaを移転させるための国際コンペが行われました。

 

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 町まるごと引っ越し

キルナは採掘が盛んな町で、1日にエッフェル塔6つ分の鉄鉱石が採掘されると言われています。

しかし、町の西端の土地が変形してしまい、住民が危険にさらされたことから、町を移転する必要性が生じました。

そこで、町を移転させるためのコンペが行われ、white arkitekter が ghilardi + hellsten と共同で作成した作品が受賞しました。

その作品では、100年先の未来を見据えた多様な経済を持つ持続可能な都市の姿が描かれています。

 

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ホワイトアーキテクトのCEOは、「建物を建てるのは簡単ですが、都市を移転する際に難しいのは、そのコミュニティの帰属意識や歴史、魂を維持することです」と語っています。

さらにCEOは、「鉱山があるからこそキルナの町があり、町を移動しなければ鉱山での仕事は続けられない、ということをキルナの市民は理解していますが、思い出の詰まった家や空間が取り壊されることは、彼らにとって困難なことでもあります。」と説明しています。

 

 

そこで、新らしい町で最初に市庁舎が建てられました。

この建物は、街のアイデンティティである鉄鉱石の角ばった形状からインスピレーションを得ており、過去の象徴であると同時に未来への道しるべでもある旧市街の鐘楼も組み込まれています。

 

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さらに、約3,000戸の住宅やキルナ教会など、新市街を構成する建物の多くが移設されます。

建物の状態や構造によって、トラックの荷台に載せて運べるものもあれば、解体して新しい土地で建て直さなければならないものもあります。

このようにして、旧市街地が閉鎖される2035年までに、段階的に新しい町に移設されていきます。

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家をトラックに載せて運べるんだね。