アメリカ、ニューヨークでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業規制によって、飲食店は大打撃を受けています。
店内での飲食は定員が25%に制限されており、店舗前の屋外席での食事がメインとなっていますが、ニューヨークの冬は氷点下の日も珍しくありません。
そんな状況の中、日本の冬の定番「こたつ」でお客さんを引き寄せる取り組みが話題となっています。
ニューヨークの屋外でこたつ
屋外席にこたつを導入したのは、北海道レストラン「ドクター・クラーク」です。
ドクター・クラーク共同経営者の金山雄大さんは北海道出身で、高校を卒業後、ニューヨークに渡り、2020年に5店舗目となる「ドクター・クラーク」を開業しました。
コロナ禍でコタツを導入したことが評判になり、コタツ目当ての客で連日予約が殺到しているようです。
青年よ、大志を抱け
「ドクター・クラーク」という店名は、北海道開拓の父であるクラーク博士が由来です。
クラーク博士の言葉として有名な「Boys, be ambitious!(青年よ、大志を抱け)」を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
店がオープンしたのはコロナ感染の拡大を受けニューヨークでのビジネス停止が決まった時期である2020年3月15日で、数か月赤字続いたようです。
さらにニューヨークの寒い冬を屋外メインで乗り越えるという難題に取り組まなければいけません。
ある日、ネットでかまくらでコタツに入って、Tシャツでジンギスカンを食べている人の写真を見つけたときに、こたつのアイデアが出てきました。翌日から掘りごたつのベースを作り、日本からこたつを購入してコタツ付き屋外スペースが完成しました。
今ではコタツ目当てのお客さんの予約で連日席が埋まり、日米のメディアから注目されているようです。
アメリカ人もコタツの魅力に気付いてしまった!?