コロナウイルスにより、たくさんの映画が延期され、映画ファンも映画館から足が遠のきました。
最近、新作映画が公開され始め映画館に人が戻ってきていますが、人がたくさん集まる映画館はウィズコロナ、アフターコロナの世界で営業形態を大きく変化するよう求められています。
英国のロンドンに拠点を置く、工業デザインエージェンシーLAYERのデザイナーであるベンジャミン・ハバート(Benjamin Hubert)さんは、アフターコロナの世界で、映画を観に来る人々のためのプレミアムシート「sequel seat」を発表しました。
このプロジェクトは、映画館が観客のために映画館での体験を変革し、コロナ対策において有意義な方法で取り組む機会を提供しています。
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映画業界の苦境の中、新しいアプローチで座席を設計
LAYER社は、パンデミックが発生する前から米国の大手映画館の座席会社と共同で「sequel seat」を開発していましたが、COVID-19の感染拡大に伴い世界中の映画館が閉鎖され苦しい状況となりました。
LAYER社は、映画館の座席に対する新しいアプローチが業界の回復に不可欠であるとの信念のもと、プロジェクトに取り組み続けました。
ストリーミング市場と異なる映画体験の提供
このシートによって映画館での体験を再定義し、現在および将来においてソーシャルディスタンスが高まっている時に映画館をより安全に運営できる方法を提供しています。
シートはモジュール方式で、好きな長さに並べることができ、様々な映画館のサイズや配置で使用することができます。
また映画館は、急速に成長しているストリーミング市場と大きく異なる体験を提供することが不可欠となっています。
このシート「sequel seat」は、映画を観に来た人に新しい体験を提供しつつ、安全な場所であると認識してもらうために有効であると説明されています。
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保護スクリーンやコントロールパネルで快適な空間に
座席には、取り外し可能な保護スクリーンがあります。
厳格な衛生対策が不要になったときは、この画面を簡単に取り外すことができます。
これにより、観客がソーシャルディスタンスを保てるだけでなく、映画鑑賞をより個人的なものにすることができます。
シートには抗菌性の銅糸が組み込まれており、耐久性や、疎水性もばっちりです。
各シートのアームレストには、リクライニング、ランバーサポート、シートの温度をコントロールできるパネルが備わっています。これにより、観客はシートで独自の体験を作り出すことができます。
サービスだけでなく映画館そのものを時代に合った空間を変えていく時が来てるのかもしれないね