実は外来語だった日本語
普段、日本語だと思って使っていた単語が実は外来語だったと知った経験があるかもしれません。
例えば、金平糖(こんぺいとう)は漢字までついているのに外来語なんです。
外来語というと=英語と考えがちですが、ポルトガル語やドイツ語など様々な言語をルーツに持つ単語がけっこうあります。
日本語だと思われがちな、実は外来語な言葉を紹介します。
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食べ物編
金平糖(コンペイトウ)
ポルトガル語の「confeito」が語源です。
カステラ
これは有名ですね。カステラはポルトガル語が由来です。
スペインの「カステリア」という地名のポルトガル語発音「Castela」からきています。
ポルトガル語ではお菓子の名前ではないんですね。
ポン酢
オランダ語の「pons」が由来です。
日本語ではないけど造語かと思っていました。
イクラ
イクラは、ロシア語で「魚の卵」を意味します。
天ぷら
ポルトガル語で調理を意味する「tempero」、スペイン語の「天上の日」を意味する「templo」など諸説あります。
かぼちゃ
かぼちゃはポルトガル由来です。
語源に関しては諸説があり、ポルトガル語の単語がなまって「かぼちゃ」になったと考えられています。
バッテラ
ポルトガル語で「小舟」を意味する単語からきています。
ハツ
焼肉、焼き鳥などで使用される心臓部分の食材ハツは、英語のhearts(ハーツ、心臓の複数形)がなまったものが語源と言われています。
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着るもの編
合羽(カッパ)
カッパはポルトガル語が由来です。
16世紀に来日したキリスト教の宣教師が着ていた外衣が元になっています。
もともと袖がなく裾が広がっている服を指していましたが、今では雨具を指す言葉となっています。
背広
英語の civil clothes(シビルクローズ)が由来だという説や、イギリスの高級紳士服店街「サヴィル・ロウ(Savile row)」が訛ったという説があります。
ズボン
ズボンは、フランス語のペチコートという意味の「jupon」からきているという説があります。
他には、足幅がぴったりしていない、ゆったりしているものを指すアラビア語からきたという説もあります。
襦袢(じゅばん)
襦袢は、和服用の下着の一つです。
アラビア語の「ジュッバ (jubbah)」が、ポルトガル語で「ジバゥン(gibão)」になり、日本に来ました。和服も外来語が使われていたんですね。
ボタン
英語の「button」と思いきや、ポルトガル語の「botão」が由来です。
雑貨編
タバコ
スペイン語やポルトガル語の「tabaco」が由来です。
もとは薬草の名前が語源となっています。
ブリキ
様々な説がありますが、オランダ語の「Blikje」が語源だという説が一番有力みたいです。
とたん
ポルトガル語の「tutanaga(亜鉛)」が語源となっています。
瓦(かわら)
サンスクリット語(古代インド語)の「kapala」が語源です。
日本語じゃなかったんですね。
他にもたくさん
画廊
英語の「gallery」に音字した語と言われています。
カンパ
カンパはロシア語のкампания(kampaniya)が由来です。
ただ、ロシア語の「カンパ」には「大衆を先導する」という意味もあります。
インテリ
インテリは英語ではなくロシア語、интеллигенция(intelligentsia)が元になっています。
ロボット
ロボットはチェコの作家、カレル・チャペクの戯曲『R.U.R』に登場する「Robota」が語源です。
今まで日本語だと思っていた外来語がありましたか?
かつて貿易が盛んだったポルトガルやオランダ由来の言葉が多かった気がします。古くから使われていた外来語が、今では日本語のように使われていると考えると、現代に使われている外来語も未来では、意外な外来語として取り上げられるのかもしれませんね。
もっと外来語について調べたいという方におすすめの本