バルセロナオペラハウスが”観客”で満たされる
スペイン、バルセロナのオペラハウス、リセウ大劇場が、6月22日に再開しました。
コロナウイルスの封鎖措置が緩和されてから初めての公演で、ユニークな観客を前に演奏が行われました。
植物の観客たち
公演再開の6月22日、UceLiカルテットによる弦楽四重奏団の演奏を聴くために集まったのは、なんと植物たちでした。
劇場内の赤い座席には、2,292本のベンジャミン、ヤシの木、ホウライショウなどの植物が配置されました。
緑色の観客達を前に奏者はプッチーニの「菊」を演奏しました。
都市が静まり返り、植物が育ったことからアイデアを得る
このコンサートのアイデアは、コンセプチュアルアーティストのEugenio Ampudia氏が、都市が静まり返り、小鳥のさえずりがはっきりと聞こえ、家の周りの植物が元気に育っていったことから思いついたようです。 持続可能性の概念や自然との関係について、人々に考えてもらうことが目的とのことです。
そして、公演するにあたり観客を、人じゃなくても生きているものー植物に変えてみてはどうかと提案しました。
コンサートの様子は劇場のウェブサイトでライブ配信され、演奏を聴くことができました。
また、観客の植物たちは、コロナ治療に従事する医療従事者たちに寄付されたようです。
観客席の赤と緑のコントラストが素敵だね。演奏後、植物がワサワサ揺れてるのがおもしろかった
奏者にとっても、観客にとっても忘れられないコンサートになっただろうね
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